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世界は増え、日本は減る。アルファー世代で見る人口のちがい

  • 10 分前
  • 読了時間: 4分

こんにちは、アサヒコミュニケーションズです。


アルファー世代は、スマホや動画、AIが当たり前の環境で育つ“新しい世代”として注目されています。

実はこの世代、世界では人数が増え続ける一方で、日本ではそうならない――同じ世代でも前提が違います。

今回は、世界と日本の人口の動きを比べながら、その背景をいっしょに整理してみます。


アルファー世代とは

アルファー世代(Generation Alpha)とは、一般に 2010年頃〜2024年頃に生まれた世代を指します。

デジタルやオンラインが「最初からある環境」で育つ世代として注目され、世界規模では 2025年頃までに20億人超の規模になり得るとも紹介されています。

一方で、日本では同じアルファー世代でも「人数が増える」どころか、少子化の影響を強く受けます。ここからは、世界が増える背景日本が減る背景を分けて見ていきます。


世界人口は、なぜ増え続けているのか

国連の推計では、世界人口は 2024年頃に約82億人に達し、その後も 50〜60年程度は増加が続き、2080年代半ばに約103億人でピークを迎える見通しです。

ただしこれは「世界中が一様に増える」という意味ではなく、増加が続く地域が世界全体を押し上げている構図です。

増え続ける背景として押さえておきたいのは、次の3点です。


  • 若年人口が厚い(=出産年齢層が大きい)

    すでに若い世代が多い国・地域では、出生率が少し下がっても「出産する人の数」が多いため、出生数が大きくは減りにくい傾向があります。


  • 医療・衛生の改善で死亡率が下がった

    「生まれた子どもが成人まで育つ確率」が高まり、人口が増えやすい条件が整います。


  • 出生率の低下が地域によっては緩やか

    都市化や教育普及で出生率は下がる方向に向かう一方、低下のスピードや到達水準には地域差があり、人口増加が続く地域が残ります。


このように、世界全体では「人口が増える条件」がまだ多く残っているため、アルファー世代が世界規模では非常に大きな人口ボリュームになり得る、という見方につながります。


日本の人口は、なぜ減り続けているのか

日本の人口減少は、短期の景気変動のような話ではなく、出生数と年齢構成(高齢化)によって説明できる構造的な変化です。

日本は 2008年頃に総人口がピークに達し、その後、長期的な減少局面に入ったことが公的研究機関の整理でも示されています。

(※統計上のピーク年の表現は資料により前後することがありますが、2008年前後が転換点とされています。)


さらに決定的なのが出生数です。厚生労働省の人口動態統計にもとづく整理として、2024年の出生数は686,061人(前年差▲41,227人)、合計特殊出生率は 1.15 と報じられています。


出生数が長期的に下がると、将来の「親になる世代」も小さくなり、出生率が少し持ち直しても出生数が増えにくい、という状態に入りやすくなります。


また、日本は高齢化が進んでいるため、年齢構成としても

  • 生まれる人数が少ない(出生数の減少)

  • 高齢者が多く、死亡数が増えやすい

という組み合わせになり、人口が減りやすい土台が形成されます。人口が減る国では、「少子化」と「高齢化」が同時に進むことで、自然減(死亡数が出生数を上回る状態)が起こりやすくなります。


世界と日本の「差」はどこから来るのか

ここまでを一言でまとめると、違いは 国や地域が置かれている人口のステージの差です。


  • 世界(人口増が続く地域を含む):若年人口が厚く、死亡率は下がり、人口が増えやすい条件が残っている

  • 日本:出生数が小さく、出産世代も縮小し、高齢化も進んで人口が減りやすい


同じ「アルファー世代」という言葉を使っても、世界では“史上最大級の世代”になり得る一方、日本では“少数世代”になりやすい

このコントラストが、「世界は増え、日本は減る」という人口トレンドの差を分かりやすく示しています。


ビジネス・社会への示唆
  • 世界市場:若年人口が厚い地域を中心に、教育・子ども向けサービス・デジタル領域で需要が伸びやすい

  • 日本市場:人数が少ないからこそ、1人あたり価値(教育投資、体験、安全・安心、品質)をどう設計するかが重要になりやすい(※一般的な示唆)


最後に

世界では人口が増え続ける地域がある一方で、日本は出生数の減少と高齢化が重なり、人口が縮んでいく流れにあります。

だからこそ、同じアルファー世代という言葉でも、世界と日本では見えてくる景色が大きく違います。次にこの世代を語るときは、「どの国の、どんな人口の流れの中にいるのか」を一緒に意識してみたいですね。



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