こんにちは、アサヒコミュニケーションズです。
最近、街中のいたる所で「サステナビリティ」というワードを見かけるようになりましたね。
そんな中、サステナビリティの先を行く概念として海外で注目を集めているのが、「リジェネレーション」です。
日本でもサステナビリティという言葉がようやく浸透しつつある中、
なぜ世界はリジェネレーションに移行しようとしているのでしょうか?
2022年、日本にもトレンドワードとして上陸するかも?
今日は「リジェネレーション」についてお伝えしようと思います。
再生(リジェネレーション)とは?
はじめにお伝えすると、リジェネレーションとは新しい概念であり、明確な共通の定義はありません。リサイクルと何が違うの? と聞かれると、線引きが難しい用語です。
このままの環境を維持する「サステナビリティ(持続可能)」では地球資源の枯渇に間に合わない!
地球環境を良い状態に「再生」すべき!という概念として生まれました。
身近な例を出すと、生物多様性で重要な役割を果たすミツバチやサンゴのすみかを回復させること、
植物の力を活用して土壌汚染を改善することなどがあげられます。
リジェネレーションの活動事例
すでに実用化している例では、コーヒーカップのシェアリングを実現したロンドンのスタートアップ「CupZero(カップゼロ)」があります。
2015年にCupClub(カップクラブ)として創業した同社は、世界で年間160億個廃棄されていると言われる使い捨てコーヒーカップに注目。マクドナルドやスターバックスと協力して、加盟店でシェアできるリユース可能なポリプロピレン製のコーヒーカップを提供しています。
カップゼロのユーザーは、どのショップでコーヒーを購入したかに関係なく、加盟店ならどこでもカップを返すことができます。さらに、使い捨てカップと同じレベルで便利に使えるよう、街中に“回収ボックス”の設置も進めています。
秘密は、カップにIDが取り付けられていること。店頭でユーザーの手に渡った後、戻ってくるまでの過程をトラッキングすることができます。ちなみに、このサービスを利用することで、CO2排出量は使い捨てカップの半分に抑えられます。
また、アディダスは2019年にイギリスで、自社の中古スニーカーの買い取りサービスを開始しました。個々のスニーカーに独自のデジタルIDを付与することで、本物のアディダス製品かどうかを見分けることができる仕組みです。買い取った製品は、クリーニングして再販したり、パーツごとに再利用したりされるため、循環サイクルを作ることに成功しています。
ここで特筆すべきは、両社とも社内で完結させるのではなく、パートナー企業や顧客を巻き込んで実現したという点です。環境にポジティブなアクションを求めるリジェネラティブな取り組みは、共創・協業を通じたイノベーションから生まれるものなのかもしれません。
環境に配慮した商品選択を
「消費者に選択肢を与える」という意味で、小売業が持つ責任は非常に大きいものです。
したがって消費者のリジェネレーションに関する意識を変えられるような取り組みが求められています。
例えば、コンビニやスーパーで惣菜を買うときに、ラベルのカロリー表示を見て商品を選択することは、一般的になっています。今後、「環境に配慮した商品選択も大事である」という価値観が根付けば、カーボンフットプリント(原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算したもの)などが表記されたラベルを見て、商品を選ぶ日がくるでしょう。
さいごに
「リジェネレーション」について、少しでもご理解していただけたら幸いです。
リジェネレーションはまだ新しい概念であり、実現が難しいと感じる方も多いかもしれません。
しかし、企業と消費者が二人三脚で歩み始めれば決して実現不可能なことではなさそうです。
アサヒコミュニケーションズでは集客・販促・売上UPなど様々なご相談にお答えします!
ぜひ、お気軽にご相談ください!
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