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【2023年】ヒット予想ワード『サステイナブルツーリズム』とは




こんにちは、アサヒコミュニケーションズです。


サスティナブルツーリズムという言葉をご存知でしょうか?

今、2023年のヒット予想キーワードとして注目を集めています。

「観光用語」として使われるこの言葉は、サスティナブルな社会の実現に向けての取り組みのひとつでもあります。


今日は「サスティナブルツーリズム」についてご紹介します。



「サステイナブルツーリズム」とは

サステナブルツーリズムとは、直訳すると「持続可能な観光」という意味があります。

地域の自然環境を守りながら、観光業を活性化させ、住民の暮らしを良くしていくことを目指したことばです。環境汚染や自然破壊などにつながる商業化を避けて、地域の自然や文化を活かした観光地作りなどが「サステナブルツーリズム」にあたります。



サステナブルツーリズムが広まった背景

サステナブルツーリズムという言葉が広がった背景には、「マスツーリズム」と言われる現象があると言われています。

「マスツーリズム」とは、第二次世界大戦の先進国の間で起こった観光の大衆化です。

富裕層のたしなみであった観光旅行が大衆へと広まったことで、環境や文化の破壊が進みました。

これ以降、ツーリストのモラル問題など、さまざまな弊害が注目され始めたのです。


エコツーリズムやグリーンツーリズムとの違い

サステナブルツーリズムに似た言葉として、「エコツーリズム」や「グリーンツーリズム」という言葉があります。

エコツーリズムとは、自然や文化などの地域資源を観光地として活かしながら、環境保護と持続可能性を考慮する観光のあり方を指します。

屋久島や白神等では、このエコツーリズムによる取り組みとして、エコツアーなどが行われています。


また、農水省の事業では、農家での民泊や農作業をメインとしたグリーンツーリズムという取り組みも行われていました。

このグリーンツーリズムとは、農村や漁村に滞在しながら地域の食事や文化に触れることができる観光スタイルのことを指しており、地域活性化にもつながります。

こう行った取り組みもまた、サステナブルツーリズムにつながる取り組みであり、日本にもなじみやすい取り組みと言えるでしょう。



サステナブルツーリズムで大切なポイント

サステナブルツーリズムで大切なポイントをさまざまな視点からご紹介します。


環境や文化の維持

サステナブルツーリズムが目指す最大のポイントは「環境や文化の維持」です。

時代と共に観光が大衆化したことによって、一般的な余暇の過ごし方として親しまれている観光。

しかしその一方で、守られるべき環境や文化が失われつつある現状です。


観光地化が進むことによる樹々の伐採やゴミのポイ捨てなどによる環境汚染など、観光地化が進むことで、さまざまな問題が生まれています。

サステナブルは、自然が持つ本来の姿を維持し続けることを目的とし、観光地での開発に対してもう一度見直すことが大切です。


地元住人への配慮を忘れずに

「観光地化する」ということは、その土地の経済的な潤いに直結すると思われがちです。 しかし、外部からの企業の進出やさまざまなサービスの導入によって、地元住人の暮らしを妨げている可能性もあるのです。


例えば、観光地化することでたくさんの旅行者が訪れ、ゴミの放置やポイ捨てが加速するなどです。 サステナブルツーリズムには、自然環境を守ることだけでなく「地域全体を守る取り組み」も大切なポイントとなってきます。 このように、地元住人の日々の暮らしへの配慮も忘れてはなりません。


伝統文化を守り続けることも大切

サステナブルツーリズムにおいて、伝統文化の持続可能を維持することも大切なポイントの一つです。

その地域に根付く伝統文化を維持することで、本来の地域が持つ景色を維持し続けることができます。

時代の流れにより、伝統文化が失われ始めているところもあります。地域の過疎化が進み、伝統を受け継ぐ人が少なくなっているのも現状です。


伝統文化をもう一度見直し、その伝統文化を活かして観光業に加えることで、伝統文化が次世代へと受け継がれていくことにも繋がります。



「サステイナブル・ツーリズム国際認証」の動き

サステナブルツーリズムには、「サステナブルツーリズム国際認証」と言われる指標があります。

この国際認証を取得するには、国連が定める基準を満たすことが条件にあり、持続可能な観光地域づくりの姿勢が評価されます。 どのような国や地域が「サステナブルツーリズム国際認証」を受けているのでしょうか。



世界には、「サステナブルツーリズム国際認証」を受ける地域がいくつもあります。

アイスランドでは西部フィヨルド、スペインではバルセロナを含むカタルーニャ州、他にもメキシコやオーストラリア、ニュージーランドの一部では、このサステナブルツーリズム国際認証を受けております。

また、日本でもNPO団体である「日本エコツーリズムセンター」が「サステナブルツーリズム国際認証」の取得を目指し、セミナーやフォーラムを企画するなど、国際認証取得へ積極的な取り組みを見せています。



サステナブルツーリズム実施に向けてできること

サステナブルツーリズム実施を目指すためのできる取り組みについてもご説明致します。

サステナブルツーリズムな地域にするために、どのようなことを行うとサステナブルツーリズムへの実施達成につながるのかを確認して参りましょう。


ゴミの持ち帰りの徹底

自然環境や地域を守るために、まずひとりひとりができる取り組みが「ゴミの持ち帰りの徹底」です。

サステナブルツーリズム地域にするには、訪れるツーリストのマナーの管理も必要になります。

このツーリスト管理は、サステナブルツーリズム国際認証の基準にも挙げられるほど、必ず必要なことでもあります。

自然への入境する人数の制限

自然を保つためには、ある程度入境制限も必要になります。

わたし達人間が自然のある場所に足を踏み入れるということは、生態系が崩れてしまう原因になることもあります。 入境する人数の制限を行うことで、一定の生態系を保つことができ、野生生物の保護にもつながるので、一度の入境に制限をかけることも必要です。

電気自動車の普及で排ガス規制

エシカルな取り組みでもある電気自動車の普及、この取り組みにより排気ガスの削減につなげることができ、環境汚染問題を視野に入れることができます。

タクシーを電気自動車に変えることで、地域の環境保護にもつながります。

伝統文化を取り入れる方法も

伝統文化の維持という方面からも宿泊施設では、サステナブルツーリズムな取り組みを導入することができます。 織物や染め物が盛んな地域では、地域で作られた浴衣を宿泊施設で提供するのもおすすめです。 地域の文化を身近に感じることができるため、サステナブルツーリズムな取り組みと言えます。 また、地域の名産物を食事に取り入れることもサステナブルツーリズムの一環です。


宿泊施設へサステナブルな商品を導入する

サステナブルツーリズムは、地域の環境を守ることや地域住人への配慮などが主に挙げられる取り組みではありますが、地域の観光事業でも取り入れることができます。

ホテルや旅館などの宿泊施設では、サステナブルな商品を取り入れることが可能です。 環境に優しい商品の導入も観光事業が行えるサステナブルツーリズムな取り組みです。



サステナブルツーリズムの取り組み事例

岐阜県 - 日本の源流に出会える旅 -

【今も人々が生活を営む世界遺産の合掌造り集落・白川郷】【1300年前の伝統漁法を今も見ることができる鵜飼い】など、人工的なものではなく、先人から受け継がれてきた伝統・文化といった岐阜県の魅力を発信し、そして50年後、100年後も持続できるよう取り組みをおこなっています。白川村は持続可能な観光を推進するオランダのNPO“Green Destinations”が選ぶ「2020年サステイナブルな旅行先トップ100(2020 Sustainable Top 100 Destinations)」に選出されるなど、国際的にも高い評価を獲得しています。



パラオ - 世界的な成功事例として認められる取り組み -

世界的な成功事例としてはパラオが挙げられます。観光立国であるパラオは、観光客増加による水質汚染や環境破壊が大きな問題に。そこで、入国者のパラオ誓約書(Palau Pledge)への署名、旅行者からの環境税の徴収、有害な日焼け止めや砂や珊瑚の禁止など徹底した取り組みをおこなっています。また、人気スポット・ジェリーフィッシュレイクはクラゲの激減により一時は閉鎖していましたが、現在は許可証があれば訪れることができるようになっています。



新潟県新潟市 - 食や花 -

新潟県新潟市では、地域の魅力を伝えるための地域で採れる食や花を活かしたプロジェクトが行われています。地域の方しか知らないイベントやお祭りを開催し、新潟の旬の魚、野菜、花などを知ってもらうための取り組みです。また、このイベントを通して実際に野菜や花の作り手が地域の魅力を伝えるツアーを実行するなど、「地域の食」を活かしたサスティナブルツーリズムな取り組みが行われています。



サステナブルツーリズムがもたらす効果は、地球環境の維持をはじめとして、地域の活性化や文化を学ぶための取り組みなど、さまざまなものがあります。

サステナブルツーリズム国際認証もこれからの日本の取り組みによっては、取得可能なものと言えるでしょう。



※引用元

ethicame |サステナブルツーリズムとは?日本の事例を知って観光事業に取り入れよう

TRAVEL ZOO|サステイナブルツーリズムとは?私たち旅行者にできること


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