こんにちは、アサヒコミュニケーションズです。
日本でもキャッシュレス決済が大分浸透してきていますが、世界に比べるとどうなのでしょうか?
Young is Kingと言われるほど若者が経済的に鍵を握っている中国を例にとって日本との差をリサーチしてみました!
世界のキャッシュレス普及率
キャッシュレス普及率ダントツトップは「韓国」です。なんと、94.7%。
10人のうち7〜8人がクレジットカードを利用するキャッシュレス大国です。
次いで2位の中国が77.3%、日本は24.2%となっています。
キャッシュレス普及率2位の中国
キャッシュレス普及率1位の韓国のお話はまた今度にすることとして、今回は中国のお話にしたいと思います。
韓国のように9割は超えないものの、上記のグラフでは2位にランクインしています。
中国は「現金払いのみでは暮らせない社会」になったと言われ、さまざまな場所でキャッシュレスによるお金の動きが見られます。
では「現金払いでは暮らせない社会」とは、具体的にどのような社会なのでしょうか。
わかりやすい例で言えば、友人・知人同士での割り勘が挙げられます。
中国でも同様の「割り勘」があるものの、その方法は現金ではなく、QRコード決済の送金システムによって行われます。
現金を手渡ししなくても、送金システムを使って相手のアカウントにお金を支払えます。
また中国では、募金もQRコードを掲示して、キャッシュレスで対応しています。
日本でも最近この方法が見られるようになってきましたが、世代によっては現金のやり取りがまだまだ多いかもしれません。
キャッシュレス化が進んだことによる中国社会の変化
ほかにもキャッシュレス化が進んだことで、中国社会は下記のような状態になりました。
<中国のキャッシュレス事情>
お祝い金に至るまで、ほぼすべてがスマホ決済を使用
現金を持つ必要がないので、ATMの利用者数が減少
硬貨の流通量や紙幣の破損が原因で自販機が少なかったが、モバイル決済対応の自販機が急増
中国では、もはやキャッシュレス決済なしでは生活しづらいほど、多くの人に影響を与えています。
キャッシュレス決済の中でも、中国で利用率の高いキャッシュレスは、先ほども触れたようにQRコード決済です。
以下の画像は、銀聯国際日本支社による「現金とキャッシュレス決済に関する調査」です。
中国のランキングに注目してみると、1位はスマホ決済(QRコード決済)で保有率は86%と高水準です。
広州の大きなスーパーで、ある時、泥棒が立て続けに3件入ったとのことですが、現金3万円くらいしか盗まれなかったそうです。そもそもレジにお金が入っていないんですね。
今や中国ではストリートミュージシャンや物乞いですら、QRコードで集金する時代です。老若男女関係なく、日常的に利用しているそうです。
中国で主流のQRコード決済
中国のスマホ決済は「アリペイ(支付宝)」と「WeChat Pay」が2大サービスで、ほぼ市場シェアを占めています。
今ではQRコード決済から顔認証へと進化しているそうです。特にその分野では、アリペイがリードしており、レジの前に立つだけで決済が完了するということです。もはやスマホすらいらない、ということですね…!
Young is King. 若者が引っ張る産業構造
日本は高齢化社会で、お金を持っているのはシニア層です。一方、中国は人口ピラミッド的に20~30代がボリュームゾーンで、そこの層が一番お金を使います。中国の上の世代は貧しい時代を生きてきたので節約志向、30代以下の若い世代は生まれた時から中国は経済的に裕福で、しかもみんな一人っ子のため自分のためにお金をバンバン使われて育ってきました。これが"Young is King"と呼ばれる背景ですね。
よって、この"Young is King" 20~30代が経済を引っ張っている状況であり、あらゆる社会システムがこの層メインに変わっていっているので、結果的に上の世代も、その流れについていかざるを得ないのが実情といえるようです。
さいごに
日本の場合は、人口ボリュームも、経済的にもシニアの方が強いです。スマホ決済のようなインフラ系のサービス設計をする際、どうしてもこの世代の反応は無視できないと思います。でもすべての国民を意識せざるをえないとなると、やはり進化スピードは鈍ってしまう気がします。日本のお隣の韓国・中国に追いつけるようにあらゆる政策が進んでいってもらいたいです。
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