こんにちは、アサヒコミュニケーションズです。
現在多くの企業が“Z世代”をターゲットとしてマーケティングを行い、彼らの動向からは目が離せないことと思います。
実際、Z世代は現在の消費の主役とも呼ばれており、Z世代が経済を回す中心になっていると言っても過言ではありません。
それほど経済、マーケターにとって重要な“世代”ですが、そこで気になるのはその次の世代ではないでしょうか?
今回は、Z世代に次ぐ、アルファ世代について調べてみました!
アルファ世代(ジェネレーションα)とは?
アルファ世代とは、2010〜2020年代に生まれた人を表す言葉で、Z世代(1990年後半〜2010年前半生まれの人)の次の世代にあたります。
どちらも厳密に年数が決められているわけではなく、その年数分けには諸説ありますが、2022年におけるアルファ世代の年齢層は、約0〜12歳とされています。
アルファ世代というネーミングは、オーストラリアのコンサルタントで世代研究者でもあるマーク・マクリンドル氏が2005年に考案しました。
アルファ世代の語源は、Y世代と呼ばれるミレニアル世代に続くZ世代の次世代に当たるため、ラテン文字の最後である「Z」の次として、ギリシャ文字の最初となる「α」を採用し、ラテン文字からアルファベットの進行に移行したことで新時代のスタートをイメージした世代名として名づけられたと書籍に記されています。
アルファ世代の時代背景
1.親世代(ミレニアル世代)の影響を受けて育っている
アルファ世代の親は、おおむね1980~1990年代生まれのミレニアル世代と呼ばれる世代です。ミレニアル世代は、ITが急速に普及していく中で育った、デジタルネイティブの始まりとも言われます。
インターネットでの情報収集やオンラインでのコミュニケーションが根付いていることから、価値観が広く柔軟で、環境問題や社会課題に関心が高いとされます。
また、モノよりも経験に価値を見出す「コト消費」に積極的な傾向が明らかになってきました。
こうした価値観や消費傾向は、彼らの子どもであるアルファ世代に影響を与えると考えられています。
2. Z世代よりもデジタルネイティブ
InstagramやiPadの登場よりも後に生まれたα世代は、Z世代よりも、さらに高度なデジタルネイティブです。
生まれた時からデジタルツールが非常に身近にあり、「生まれて初めて買ってもらったおもちゃがデジタルデバイスだった」という人も多く存在します。
そのため、デジタルデバイス、オンライン広告、Webサイトなどの質に対してとても敏感です。質の高さを求められるということですね。
また、Web広告やSNS広告などのウェブコンテンツが自分仕様にカスタマイズされていることにも違和感なく、むしろ当然であると認識していると言われています。
アルファ世代は、デジタル社会は現実の一部であると認識しながら生きている世代と言えます。
3.withコロナの生活
アルファ世代の多くが、人格形成に大きな影響を与える幼少期の3年間を、withコロナの状態で過ごしてきました。中には、物心ついたころからマスク生活、という子も多くいると思います。
特にコロナ禍最初の2年間はアルファ世代の多くが、在宅学習、学校行事の中止・縮小などイレギュラーな学校生活を送り、休日も家族旅行やレジャーの代わりに「ステイホーム」を強いられる生活を送りました。
なるべく人に会わずに楽しむことができる、オンラインゲームやストリーミング配信の視聴などはアルファ世代のエンターテイメントとして定着し、これらがアルファ世代の将来の消費行動に一定の影響を与えるものと見られています。
アルファ世代の特徴
● デジタルに慣れている
● オンラインの交流や活動に関心が強い
● 自分らしさや多様性を重視する
● タイムパフォーマンスへの意識が強い
デジタルに慣れている
アルファ世代は、学校教育からプライベートを含めて、デジタル環境に慣れ親しんでいるという特徴があります。
小学校で英語・プログラミングの教育があり、タブレットで勉強に取り組む場面もあるでしょう。
プライベートでは、当たり前にSNSを利用しているなど、学校や私生活全体においてデジタル環境が整っています。
オンラインの交流や活動に関心が強い
アルファ世代は、オンラインの交流や活動にも関心が強い世代です。ウィズコロナの中で生きてきた世代であることから、オンラインでの交流環境に抵抗がありません。
また、子どものころから当たり前にSNSやインターネットに触れており、仮想空間をとおして活動をすることについて、理解度が高い傾向にあります。
VRゲームやVチューブなどにも日頃から慣れ親しんでいるため抵抗感はありませんし、オンライン上でアバターをとおして活動ができる「メタバース」への理解度も高い傾向があります。
メタバースの例では、不登校の子どもたちにメタバース登校で学べるといった支援活動を実施している事例もあります。
自分らしさや多様性を重視する
アルファ世代は、さまざまな文化や人種、性別、セクシュアルオリエンテーション、障害などが受け入れられるような社会に育っていることから、人の価値観や個性を尊重するなど、多様性を重視する傾向にあります。
例として、恋愛や結婚、性に対する価値観など「世間の価値観に流されるよりも自分の価値観を大事にしたい」という意識が強いといわれています。
タイムパフォーマンスへの意識が強い
アルファ世代は、タイムパフォーマンス(時間に対して得られる価値)を重視する傾向があります。
タイムパフォーマンスを重視する理由には、情報で溢れている環境にいるのが普通なので、その中からより自分に有益である情報を即座に選択していく術が備わっているため取捨選択に時間をかけないということがあげられます。
また、タイムパフォーマンスを向上させることができる製品やサービスを選ぶ傾向もあります。
アルファ世代を狙うならまずはミレニアル世代
現在の消費の中心はZ世代で、アルファ世代は小学生以下ということもあり、消費の中心になるのは10年後と言われています。
ですが、10年後を見据えるために意識せざるを得ない世代でもあります。そこで、今意識すべきはアルファ世代を育てている親世代の“ミレニアル世代”です。
ミレニアル世代は、周りの人たちと共有できる楽しさや、自分にとって特別である感覚などを重要視するため、「モノ」よりも「コト」を重要視します。
そのため自分の子供に関する消費でも、子供に優れた体験や特別な知識がもたらされる商品や環境、経験に積極的であることが考えられます。
ミレニアル世代に育てられているアルファ世代はミレニアル世代の傾向を色濃く受け継いでいますので、ミレニアル世代の価値観や消費行動に注目する必要がありそうです。
まとめ
いかがでしたか?
アルファ世代は最年長でも12歳ということでまだまだ研究段階で、あらゆる面で未知数の世代であることは間違いありません。
そして、デジタル利用に関してはZ世代よりも若年化しているはずとのこと。今後の情勢と共にアルファ世代の成長にも注目していきたいですね。
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